TouchDesignerのspectrum CHOPを使ったオーディオビジュアライズについての解説【前編】。
TouchDesignerのspectrum CHOPを使ったオーディオビジュアライズについての解説。【前編】audio spectrum CHOPを描画するまでの準備
前編では、TouchDesignerのspectrum CHOPを使って、オーディオビジュアライズをしてみます。基礎的な内容になりますが、spectrum CHOPをどのように処理して描画までするかについてや、geometry COMPのインスタンスについて解説します。
後編では、feedback TOPやblur TOPを使った画像処理、エフェクトについて解説します。
TouchDesignerのspectrum CHOPを使ったオーディオビジュアライズについての解説【後編】feedback TOP等を使った画像処理、エフェクトについて。
基礎的な内容と前述しましたが、知っていてあたりまえというニュアンスではなく、あくまでオーディオビジュアライズにおいての基礎となる内容という意味です。
Youtubeにて動画での解説もしておりますので、よろしければ下記もご覧ください。
『basic audio reactive using spectrum chop - TouchDesigner tutorial』
それではTouchdesignerのspectrum CHOPを使ったオーディオビジュアライズについて解説していきたいと思います。
前編:audio spectrum CHOPを描画するまでの準備
1.audio spectrum CHOPを描画するまでの準備
こちらの前編部分は機能ごとに4つに分けました。
①音源を読み込みspectrum CHOPに送る。また、audio spectrum CHOPの数値の調整する。
画像はオペレーターのつなぎ方です。まず、画像のようにそれぞれを繋げていきましょう。ここではaudiofilein CHOPからaudiospectrum CHOPに直接繋がずenvelope/math CHOP等を間に挟み、値の調整をすることであらゆる音声トラックに対応できるようにします。パラメーターについては以下のようになります。
audiofilein CHOPのパラメーターです。Monoをonにします。
デフォルトではmonoはoffになっているので、2チャンネル分出てしまいますが、今回は1チャンネルの方が都合がいいのでモノラルで行きます。もし、厳密にステレオの2チャンネル分を使いたいのならば、math CHOPのcombine channelをaddにすればステレオを1つのチャンネルにミックスすることができます。
envelope CHOPのパラメーターです。Envelope Widthを10にします。
math CHOPのパラメーターです。Combine CHOPsをDevideにします。
envelope CHOPとMath CHOPのこの組み合わせで使うことで、audiofileinで入力した音声トラックの音量を一定に保つことができます。math CHOPを使うことで最大の出力を1に統一することができます。
audiodeviceoutはデフォルトでPCのスピーカーから音がでるようになっています。audiospectrumのパラメーターは特にいじらなくて大丈夫です。
②line SOPのポイントの数とサイズの調整する→CHOPに置き換え数値データ化する。
ここではスペクトラムをどの図形に沿わせるかを選びます。そして、その図形のポイントの数とサイズを調整し、CHOPに変換して数値データ化をします。
今回は横向きの線に沿わせたものを作りますのでline SOPにしました。完成したらcircle SOPやsphere SOPなどに変更してみるとまた面白いものができると思います。
line SOPのパラメーターです。Number of Pointsを40にしました。この数値はスペクトラムの本数になります。私は40にしました。
transform SOPのパラメーターです。Translateのxを-1.5に、Scaleのxを3にしました。それぞれx-y-zの順番で並んでいます。
③geometryのインスタンスに使えるように、チャンネルをmerage CHOPでまとめる。
③のつなげ方です。①のaudiospectrum CHOPと②のsopto CHOPをresampleにつなげます。
resample CHOPの入力は二つあり、上のInput0Sourceにaudiospectrum CHOPをつなぎ、下のInput1Start/End Referenceにsopto CHOPをつなげます。
sopto CHOPのサンプリング数にaudiospectrum CHOPを合わせるというイメージです。
そして、resample CHOPのCommonタブのTime Sliceをonにしてください。
④geometryのインスタンスを使い、スペクトラムを3Dで表示する。
④のつなげ方です。box SOPの右側の出力の口を右クリックして、geometry COMPを選択します。そして、camera COMP、light COMP、render TOPを並べていきます。
次に、geometryのinstanceタブのinstansingをonにします。instance CHOP/DAT/SOPにnull CHOPをドラッグアンドドロップします。そして、TXにtxを、TYにtyを、TZにtzを打ち込みます。これでlineのポイントの座標に対応するようにboxが並べられました。
次に、SYにchan1を打ち込みます。これで、先ほど並べられたboxのyスケールがスペクトラムと対応するようになります。
最後にboxの大きさを調整します。box SOPのパラメーターのScaleをすべて0.04にします。
いかがでしたでしょうか。
TouchDesignerのspectrum CHOPを使ったオーディオビジュアライズについての解説。【前編】audio spectrum CHOPを描画するまでの準備
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後編では、feedback TOP等を使った画像処理、エフェクトについて。解説しています。
よろしければ後編もどうぞ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。